1.基本情報
- 訪問地:朴島(ほおじま)(宮城県塩竈市)
- 訪問時期:2025年6月
- 訪問のきっかけ、興味を持った理由
これまで野々島や寒風沢島には訪れたことがありましたが、塩釜から一番遠い有人島である朴島にはまだ行ったことがありませんでした。ずっと気になっていた場所で、ようやく足を運ぶことができました。
2.地域概要
※後日追加予定
3.当時の印象
船に乗り合わせた一般客は、私以外みな手前の3つの島で降りてしまい、朴島に降り立ったのはほんの数人。
最果ての島に着いたという静けさと、少しの寂しさを感じました。
一緒に下船した郵便局員が郵便物を抱えて歩いていく姿もありました。
定期船で郵便が運ばれ、島の日常が守られている様子に触れられたことは、とても興味深い体験でした。
船着場からはすぐに集落が広がっています。
東日本大震災で津波の被害を受けたと思われますが、古い家々もいくつか残り、時間の積み重ねを感じました。
また、トイレや待合所が整備されていて、人口規模から考えると驚くほど立派です。
島の人たちの暮らしを支える大切な場所なのだと思いました。
水産加工を中心とした仕事に励む人々の姿も目に入り、観光地というよりも生活の姿を実感できたのが嬉しかったです。
4.ひとこと感想
これまで浦戸諸島のほかの島を訪れてきたからこそ、朴島での体験は一層心に残りました。
やはり静かな時間が流れる島で、作業車以外には車も自転車もなく、ゆったりとした空気に包まれていました。
集落の西側の高台には小さな神社があります。
島の人々の心のよりどころであり、歴史を物語る存在でもあるのでしょう。
また、島の中央部には松島系白菜の種を採るための菜の花畑がありました。
丘の上にあり、狭く急な道を登ってたどり着く、歩いてしか行けない場所です。
農作業のために島の人々がこの道を行き来していることを思うと、日々の暮らしの労力や工夫がしみじみ感じられました。
訪れた時期は菜の花の季節ではなかったものの、緑に囲まれた畑に花が咲き誇る光景を想像するだけで心が温かくなりました。
尾根沿いに広がる畑からは海の眺望は少ないものの、人の営みと自然との調和が感じられる素敵な場所でした。
今回の訪問で垣間見たのは、観光ではなく暮らしそのものが息づく島の姿でした。
静けさと人々の営みに触れられる、心に残るひとときとなりました。