【三原山のふもとを走る】自転車で巡る伊豆大島|三原山を見上げ、地層にふれる旅

1.基本情報

・訪問地:伊豆大島(東京都)

・訪問時期:2008年もしくは2009年5月

・訪問のきっかけ、興味を持った理由

当時、熱海から伊豆諸島への船便があることを知り、スケジュール次第では複数の島を巡れるのではと思ったのが思い立ったのが旅の始まりでした。

昔から地図を見る度に気になっていた伊豆諸島です。

中でも、伊豆半島から近く、ひときわ存在感のある伊豆大島。
火山である三原山を擁するこの島には、地形や人の暮らしに何か大きなものを感じられる気がして、訪れてみることにしました。

 

2.地域概要

※後日追記予定

 

3.当時の印象

・レンタサイクルで島の西側を巡ったと記憶しています。

起伏がとても激しく、当時借りたのは電動ではない普通の自転車だったので、坂道では息が切れ、足がパンパンになりました
けれどその分、島の地形を体で感じる旅になりました。

・三原山には時間とアクセスの関係で登れませんでしたが、ふもとから見上げた山の姿は、思っていた以上に静かで穏やかでした。
1986年の噴火で島民が全島避難した歴史を思い浮かべると、この島にこうして大きな町があり、今も人々が火山とともにたくましく暮らしていることに、改めて驚きと敬意を感じました。

・今回の自転車旅の目的のひとつが、バームクーヘンの名で親しまれる地層大切断面をこの目で見ることでした。

幾重にも重なった地層の縞模様は、まるでお菓子のバームクーヘンの断面そのもの。
線がゆるやかに曲がり、斜めに重なり合う様子には、火山の噴火の記憶が刻まれています。
何万年という歳月が積み重なってできた時間の層が、静かに私たちの前に現れ、歴史の厚みを教えてくれました。

・キャンプ地は谷のような地形にあり、ふと「もしここに溶岩が流れてきたら…」と考えると少しヒヤヒヤした記憶もあります。
けれどそのドキドキも含めて、火山島に身を置いていることを実感する経験でした。

・島名産のアシタバを使った天ぷらとうどんは、今でも記憶に残る美味しさです。
自転車での疲れも相まって、体にしみわたるようなごちそうでした。

 

4.ひとこと感想

地図で見ると平坦に見える島も、自転車で走ると上り坂も下り坂もあり、地形のダイナミズムを実感しました。 平面が立体になる醍醐味を味わえました。

バームクーヘン地層や谷のキャンプ地、そしてふもとから見上げた三原山。
島の成り立ちを体感する旅でした

木々の緑に覆われた山の姿は、噴火の荒々しいイメージとは対照的で、人と自然が共に暮らす島の姿を優しく伝えてくれました。

今度はぜひ三原山の山頂まで登って、火山の中心から島の成り立ちに思いを馳せてみたい。
そして、地図ではわからない島の輪郭を、もっと自分の感覚で確かめてみたいと思います。