宮城県石巻市にある金華山は、牡鹿半島の先に太平洋へ突き出した島です。
地図で偶然見つけて気になっていた場所でしたが、そこに霊験あらたかな神社があり、さらに鹿が生息していることを知って一層興味を持ちました。
友人が宮城に遊びに来ることとなり、近くの猫島(田代島)を訪れた後、鮎川へ移動し、念願の金華山に渡る機会を得ました。
1.基本情報
・訪問地: 金華山(宮城県石巻市)
・訪問時期:2023年1月
2.地域概要
・黄金山神社が鎮座しており、島全体が神域。
・黄金山神社は東奥三大霊場のひとつ。
・奈良時代の東大寺大仏建立に際し、陸奥で産出した金を献上したことを祝い、この島に神社を建立したと伝えられる。
・「3年続けてお詣りすれば一生お金に困らない」と言われ、古くから厚い信仰を集めている。
・島には約500頭の野生の鹿が生息。
私が訪れた際には、奈良の鹿のように観光客に餌をねだる姿はなく、人に慣れながらも距離感を保ち、穏やかに暮らしているのが印象的だった。
3.アクセス
アクセスは女川港または鮎川港からフェリーで渡る2つの方法があります。
鮎川港からフェリーに乗る場合
・JR石巻駅前から鮎川港
▶ ミヤコーバス 鮎川線
所要時間 : 約1時間15分
運賃 : 1,440円
・鮎川港から金華山
▶ 金華山観光クルーズ(定期船・海上タクシー) https://kinkasan.com/
▶ 金華山フェリー(定期船・海上タクシー) https://www.seadream-kinkasan.com/
所要時間 : 15~20分
運賃 : 3,000~3,500円(往復)
女川港からフェリーに乗る場合
・JR石巻駅から女川港
▶ JR石巻線 石巻駅~女川駅 約30分
▶ JR女川駅~女川港 徒歩約10分
・女川港から金華山
▶ 潮プランニング https://ushio-planning.co.jp/
所要時間 : 約40分
運賃 : 5,000円(往復)
※運行情報や予約については各リンク先で最新情報をご確認ください。
私は鮎川港からフェリーに乗船しました。
港は広々とした空間で、その中に船がぽつんと停泊しているように感じられました。
待合所に立ち寄る余裕もなく慌ただしく乗り込みましたが、乗船後に見た大海原へ向かう光景は、離島ならではの特別な旅の始まりを感じさせてくれました。
4.当時の印象
正月明けということもあり、フェリーは初詣に向かう方々で賑わっていました。
港から神社までは坂道を登り、参道の両脇には巨木がそびえ立ち、神聖な雰囲気に包まれていました。
黄金山神社は堂々とした佇まいで、建物や彫刻も立派。
長い歴史の中で多くの人々の信仰を集めてきた重みを感じました。
帰り道は木々が開けた裏参道を通り、草原と海を望む景色が広がり、とても清々しい気持ちになれました。
鹿の姿も見られましたが、観光客にすり寄るのではなく自然の中で静かに過ごすその姿に、島全体が神域であることを改めて感じました。
5.ひとこと感想
険しい坂道を登るのは大変でしたが、左手に海を望みながらの散策は心地よく、非日常の時間を味わえました。
黄金山神社の存在感は離島とは思えないほどで、訪れる人々の信仰と島の歴史を強く感じました。
都市部からは決して行きやすい場所ではありませんが、鮎川からフェリーで訪れるその過程も含めて、特別な旅の記憶として残りました。