1.基本情報
- 訪問地:寒風沢島(さぶさわじま)(宮城県塩竈市浦戸諸島)
- 訪問時期:2024年2月
訪問のきっかけは義理の母からの誘いでした。
松島湾といえば日本三景・松島の風景や遊覧船から眺める無人島の景色を思い浮かべがちですが、有人島である寒風沢島の存在を知り、より強く興味を持ちました。
2.地域概要
※後日追加予定
3.当時の印象
・本塩釜駅から徒歩約10分、マリンゲート塩釜から定期船に乗船。
想像以上に多くの方が利用していて驚かされました。
・海上には牡蠣や海苔の養殖と思われる棒が立ち並び、冬の海景色に独特の趣を添えていました。
一方で海鳥の姿はあまり見られませんでした。
・桂島や野々島で多くの乗客が下船し、寒風沢島に到着した頃には船内は静けさを増していました。
・小さな船着き場のすぐそばにトイレが整備されており、島の規模に比して立派な施設で驚きました。
・造船の碑や十二支方角石など、現在は静かな島の中に歴史の痕跡が残されており、往時の繁栄が偲ばれます。
・島は思った以上に広く、すべてを巡ることはできませんでした。
寒風沢ステイ・ステーション、田んぼや海水浴場など、まだまだ見てみたい場所が多くあります。
4.ひとこと感想
今回は小さな子どもと一緒だったため、港周辺と北西部のみを散策しました。
静かな島の空気のなか、漁港で働く人の姿があり、暮らしの一端を垣間見ることができました。
江戸時代には寒風沢島に造船所が置かれ、西洋式軍艦「開成丸」が建造されたこと、日本人で初めて世界一周を成し遂げた津太夫の出身地であることなど、船にまつわる歴史の厚みを感じさせられます。
十二支方角石や遊郭跡などの遺構は、当時の活気を物語っていました。
自然の恵みも豊かで、島の中央部には田んぼが広がっています。
後に塩竈の佐浦酒造を訪れた際、「純米吟醸 寒風沢」というお酒に出会いました。
試飲すると、キリリとした味わいが島の風景を思い起こさせ、また島を応援したい気持ちから購入しました。
原料のお米は中央の田んぼで育てられており、それが塩竃の酒蔵でお酒となることで、島の営みが外の地域ともつながっていることを実感しました。
寒風沢島は、歴史と自然、人々の営みが調和する場所です。
次回はぜひ時間をかけて、島の奥深くまで歩いてみたいと思います。