宮城県石巻市にある田代島は東北唯一の猫島として知られています。
以前からいつか訪れてみたいと思っていましたが、日帰りではスケジュールが厳しく行きにくいのではと思い、なかなか実現できずにいました。
そんな時、猫好きの友人が宮城に遊びに来ることになり、一緒に田代島へ行くことに。
アクセスに不安があった私でも、実際に訪れてみると石巻からのフェリーで思った以上に気軽に足を運べることがわかりました。
1.基本情報
訪問地:田代島(宮城県石巻市)
訪問時期:2023年1月
2.地域概要
田代島では昔から猫が大切にされてきました。
島の神社には猫神様が祀られており、人々の暮らしに猫が寄り添ってきた歴史を感じます。
(歴史や地理の詳細は後日加筆予定です)
3.アクセス
田代島へは石巻中央発着場からフェリーで向かいます。
JR石巻駅からは徒歩で20分弱、タクシーなら5分ほど。
バスでのアクセスも可能です。
石巻駅からは通称マンガロードと呼ばれる漫画家・石ノ森章太郎先生のキャラクターモニュメントが設置された道路を通ると、個性あるキャラ達を眺めながら楽しく散歩することができます。
また石巻中央発着場のすぐそばには、いしのまき元気いちばがあります。
農水産物をはじめとする特産品の販売場とフードコートがあり、乗船前後の買い物・飲食も充実しています。
フェリーは石巻~田代島~網地島~牡鹿半島の鮎川を網地島ラインが運航しています。
田代島には「仁斗田港」と「大泊港」の2つの港があります。
猫と出会えるスポットが多いのは仁斗田港です。
海の景色を眺めながらの船旅は、移動そのものが楽しみになるひとときです。
フェリーは観光客だけでなく、島民にとっても大切な生活の足として利用されています。
⇒ 網地島ラインの運行ダイヤはこちら
フェリー料金: 石巻~仁斗田港:大人片道1,250円、子ども片道630円(2023年時点)
所要時間は約45分。
仁斗田港周辺の観光だけであれば数時間の滞在で猫との遭遇を楽しめるため、日帰りでも訪れることが可能です。
ゆったり猫とふれあいたい方や島の観光をじっくり楽しみたい方は、田代島の民宿に宿泊するか、石巻や隣の網地島、フェリー終点の牡鹿半島鮎川で宿泊する方法もあります。
4.当時の印象
フェリーを降りて仁斗田港に着くと、すぐに猫の姿を見掛けました。
その後も集落を歩くたびに猫と出会い、猫に出会わない時間がほとんどないほどの出現率。
何度も同じ猫に会ったような気がするくらい、人懐っこく島のあちこちに姿を見せてくれました。
小さな路地や集落はどこか懐かしく、猫たちが歩く姿はその風景に自然と溶け込んでいました。
民宿やカフェなどもあるため、観光の際にも困らない印象でした。
5.ひとこと感想
今回は日帰りだったため、仁斗田港から南東部に絞って歩きましたが、常に猫に出会えるほど充実した時間を過ごせました。
使い古された味のある民家と猫の組み合わせは、写真に収めても飽きることがなく、子どもも大人も心を惹かれます。
特に猫好きの友人や子どもたちは大喜び。
猫は人に慣れているのか、警戒心も薄く、こちらを受け入れてくれているように感じました。
田代島は過疎化が進む一方で、猫が観光客を呼び込み、地域に活気をもたらしています。
漁業などの古くからの産業で生活している方がいる一方、民宿やカフェなどの観光業が共存している姿を見て、古い建物や文化もまた新しい形で再生できるのではと感じました。
神様でもある猫が人の縁をつなぎ、島を未来へつないでいく可能性を垣間見た旅となりました。