前回のDIY記録で触れた浴室改修の続きです。
今回は、在来浴室に残された窓枠や木製のドアといった木部の塗装に挑戦しました。
なぜ木部の塗装に挑んだのか
浴室の窓は木枠で、出入口も木製のドアでした。
水がかかる場所なので、放っておけばカビや腐食の原因になります。
交換してしまう方法もありましたが、浴室全体の雰囲気にはやはり木の質感が合っていると感じ、まずは自分で塗装して活かすことにしました。
もし今後劣化が進むようであれば、樹脂製ドアへの交換も視野に入れています。
塗料選びと準備
材木屋さんに相談すると、ウレタン塗装かニスが良いとのこと。
今回は油性のウレタンニスを選びました。
作業の前に、まずは木部にたまった砂やホコリを丁寧に払います。
次にマスキングテープで塗装箇所を保護。
太めのテープを使うと手間も減り、作業がスムーズになりました。
実際の作業工程
外せる窓は枠から外し、床に置いて塗装しました。
こうすると、鍵の周りなど重なり部分までしっかり塗れるのです。
塗料は容器に移し替え、少しペイントうすめ液を足して粘度を調整。
刷毛に含ませ、厚塗りにならないよう意識しながら塗り進めました。
最初は緊張しましたが、慣れてくるとペースも上がり、木肌がしっとりとよみがえるのが目に見えて楽しくなります。
艶消しを選んだものの、一度塗っただけでツヤが出て、古びた木部が息を吹き返したようでした。
工夫と仕上がり
特に水がかかりやすいドア下部は重ね塗りをして、防水性を意識。
逆に厚みが出ると支障がありそうな重なり部分は一度塗りにとどめるなど、現場で調整しました。
二度塗りを終えると、塗り残しがなくなり安心感が増しました。
塗装には1回2〜3時間、乾燥に夏場で1日。
合計2日間でおよそ6時間をかけて完成です。
プロに比べれば時間もかかり、刷毛跡やムラも残っているかもしれません。
それでも準備も含めて自分の手でよみがえらせたという達成感がありました。
きれいになった窓枠やドアには、やっぱり強い愛着が湧きました。
DIYを通じて得られたこと
今回の作業を経て、以前は薄暗く感じた浴室が少しずつ入りたくなる浴室に変わってきた実感があります。
まだこの先、電気工事や給排水工事を専門の方にお願いし、より快適な空間へと仕上げていく予定です。
その際に生じる未塗装部分も、自分で補修していくつもりです。
自分の手で作業すると家を大切にしようという気持ちが強まりますし、同時に職人さんの技術のありがたさも感じます。
古民家が持つ温かみを残しながらできる部分は自分の手で少しずつ再生していく過程は、私にとって大切な時間になっています。
今後も、古民家や古家を愛する一人の不動産業者として、経験を積み重ねながらご紹介していきたいと思います。
次回は黄ばんだタイルの目地を白くするDIYにチャレンジしたいと考えています。